ファンレター
2004年11月2日ジョシュよ。
お願いだ、総合格闘技に専念してくれ。
やっぱりさ、プロレスとの2足の草鞋は履けないよ。
プロレスも総合格闘技も、同じ様に愛しているのは知ってるよ。
でもさ、このままプロレスのリングで、
ジョシュの才能が削られ続けるのは見てられないよ。
青い目のケンシロウがボブ・サップの先生として来日してから2年。
そのサップも、もう日本の挌闘界には居なくなった。
元UFC王者に見合うファイトマネーが用意出来ない日本のプロモーション。
闘う為に日本にやってきたのに、失業状態のジョシュ。
選んだリングは『新日本プロレス』。
しかもK-1やPRIDEよりも遥かに安いギャラでだ。
“UWFを産んだシンニホンのリングに立ててオレは幸せだ”
それは本心だったの?
憧れ続けたパンクラスのリングで、無差別級の王者になった時、
憧れ続けたベルトを腰に巻いた時、
君は涙を流して喜んでくれたじゃないか。
ホンモノの闘いに飢えていたんだろ?
プロレスの巡業を一緒にサーキットして、
地方の小さな会場でプロレスを嬉々として楽しむのはそれはそれで好い。
でもさ、その緊張感の無い毎日は、
ジョシュの刀を錆び付かせてはいないかい?
2年前、ノゲイラvsサップ戦の後、
リング上で勝者のノゲイラに、
“オマエハモウ、シンデイル”をぶちかましたけど、
あれを覚えている人も少なくなっちゃったよ。
やっと辿り着いたPRIDEのリングだったのに、
ミルコ戦ではハッキリと、対応力に翳りが出ていたよ。
テイクダウンの瞬間、手で身体を支えるなんて、
やっちゃいけないセオリーじゃないか。
プロレスのムーブメントが身体に染み付き始めちゃってるじゃないか。
左肩脱臼。
冷酷な結果が出てしまったね。
“ミルコ、オマエハモウシンデイル!”
“6プンイナイニ、プロレスワザデ、カツ!”
プロレスラー然として、試合前に大口を叩くのは構わない。
実は君は、闘う相手の事を常にリスペクトしている事もよく知ってる。
逆に頼もしくさえ見えたよ。
でも解ってただろ?
プロ格闘技の興行じゃ、負けたら終わりなんだよ。
“ミルコに秒殺された奴”になっちまったよ。
たった46秒でジョシュ・バーネットの商品価値が地に落ちちまったよ。
“日本にはオレの好きなモノばかり沢山有るんだ”
「北斗の拳」好きでも「セーラームーン」好きでも、何も言わないよ。
アニメショップに足繁く通っても全く構わないよ。
そんなアニメオタのジョシュも好きだよ。
でもね、
オレ達ジョシュのファンは、君の勝利が見たいんだよ。
ジョシュが本当に欲しいものが、どんどん遠くへ行っちゃうよ。
UFCヘビー級王座。
パンクラス無差別級王座。
2つの栄光を手にし、
そして残るは、
PRIDEヘビー級王座。
そう言ってたじゃないか。
ジョシュよ。
お願いだ、総合格闘技に専念してくれ。
IWGPなんてプロレスのタイトルなんか、欲しいって言わないでくれよ。
PRIDEの頂点を、本気になって目指してくれないか。
頼むよ、ジョシュ。
お願いだよ、ジョシュ。
コメント