関係
2004年6月2日暴論だと知りつつ書く。
オレがガキの頃、
オレの中学校で同級生が人を殺めた。
が、
オレ達にとっては他人事だった。
“あいつスゲーな”
“スゲー”は、自分には出来ない事を出来るヤツに向けられる。
やりたいが出来ないってんじゃ無い。そんなバカな事やろうなんて考えた事も無い。
“あいつバカだな”
オレ達にとって、それでその事件は終わりだ。
アブナイ奴になってしまったそいつと、付き合う事も無い。
遺族の方がそれからどうなったのかも知らない。
学校はその後、廃校になった。
延々と騒ぎ続け、事件の記憶を呼び戻すのは大人共だった。
『最近の非行少年達の・・・』
『学校の教育が間違った方向に・・・』
『親子関係の希薄さが・・・』
なんでもかんでも一緒くた。
自分達の理解を超えるものは、全てその子の生活環境のせい。
アホか。
ましてや校内暴力吹荒れていた頃。
今、教壇に立つ教師達はあの時代を体験してんじゃ無いのか?
思えば、
あの頃から教育現場は“ケースバイケース”を捨てた。
非行と不良の違いも解らねぇ、バカな大人共が喚く。
強迫観念や自殺願望に追いたてられるヤツラもウヨウヨ居たんだ。
中学生程度でまともな思考回路が備わっていてたまるものか。
時代のせいなんかじゃ無い。
出来ないヤツはやらないし、やれるヤツはやっちゃうんだよ。
そして・・・・・。
『今の子供は死というものをよく理解していない・・・』
そーいうアホな評論家やら解説委員は自分の事を忘れてないか?
あんた小さい時に自らの死生観はっきり持ってましたか?
生きるという事はどういう事か理解してましたか?
死ぬということ。命を落すという事はどういう事か、
今のあんた等の様に、聞いた様な事をハッキリ語れる程、解ってましたか?
『命は大切です』
お経のようなその言葉だけを、
小さい頃から、ただ聞かされていただけじゃないか?
40年近く生きてきたオレにだって、
命の真理なんかよく解らないぜ。
大人が子供に聞かせるべき言葉は何だ。
大人が子供に教えるべき正しさは何だ。
汚い言葉を聞かせるな。
汚く醜い社会を突き付けるな。
“キレる”の一言で片付けるな。
“子供が真似をする様な事はやめろ!”
大人に文句の言える大人が、
今、
どれだけいるんだ?
止めさせられねぇよなぁ。
子供相手の商売やって、稼いでる連中は腐る程居るわなぁ。
止めさせたら自分の死活問題だもんなぁ。
言えない大人は皆、同罪なんだよ。
オレを含めてな。
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