『不動心』
2004年5月17日師匠である船木誠勝の格闘論は難解だった。
その弟子、近藤有己。29歳。
彼のキャッチフレーズは『不動心』
“死を感じるから恐怖心が芽生える。
生きたいと思う欲は戦いに於いてあまり意味が無い。
そう思うと逆に、死を身近に感じる様になった。
そうしたら怖さに鈍感になることが出来た”
“ジョシュ・バーネット戦の直前、
リアルに死を感じて部屋の整理をしてからですね”
“自分自身をコントロール出来なくなる状態を『寝る』と定義づければ、
その逆が『立つ』です。
タックルで倒されても心と体をコントロール出来ていれば、
『まだ寝てない』と言えると思います。
グラウンドで仰向けになっていても立っている事が出来れば、
下からのパンチでもKO出来ると思います”
インタビュアー:背中が完全についても『立っている』と言えますか?
“言えると思います。見た目は立っていても寝てる人いっぱい居ますよ”
同:もし、南極に裸で置き去りにされたらどうなると思います?
“自分の心が『立っている』状態なら、自然体で居られると思います。
確実に死ぬと思いますけど(笑)”
“不動心とは動かない事じゃ無く、
柔軟に動いても根が有って飛ぶ事の無い木のような感じ”
“誰と戦うというのは最近気にならない。
相手は只の物体で、攻撃は自分の外で起きてる現象”
“苦しいと感じたらチャンス。
そこで苦しくない自分を探せば足りない所を伸ばせますから”
“基本的には自問自答です。自分自身の中に答えを探す”
言ってる事はまるで武道家だ。
興行で金を貰って戦っている職業格闘家が、この領域に辿り着けるものなのか。
既に、師匠の船木誠勝を遥かに追い越しているのかもしれない。
何処へ向かおうとしているのか。
彼のキャッチフレーズは『不動心』
今夏、大一番が待っている。
vsジョシュ・バーネット戦 (体重差約30kgという闘いだった)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200308/31/a08.html
vs菊田早苗戦 (寝技世界一の称号を持つ菊田との決着戦)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200311/30/a07.html
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