ぷちショック
2004年4月27日20年程前、
アーリータイムスしか飲んだ事が無いのに、
“やっぱ、男の酒はバーボンだよな”
等と、解ったような事を偉そうに語るクソガキが居た。
ある店のマスターが、そのクソガキを一軒のBARへ誘ってくれた。
“2杯頂戴”
目の前に出されたショットグラス。
マスターは徐にグラスの中身を口に放り込む。
真似してみた。
強烈に喉が灼け、噎せた。
“この酒、何すか?”
“バーボンだよ”
アーリータイムスしか知らなかったクソガキは猛烈に恥ずかしくなった。
“何てお酒なんですか?”
“ワイルドターキー”
ワイルドターキー8年はその時から俺にとってスペシャルな酒になった。
バーボンブームがやってくる数年前、
俺がジョニー・ドラムやオールド・グランダッドに出逢う数年前の話し。
夕べ、BARで見かけたワイルドターキー。
アルコール表示が40度になっている。
“今、これがスタンダードっすよ”
“ターキーと言えば、50.5度の8年だろ?”
“これがベースで8年、12年っす”
“・・・・・・・・・”
40度の奴は昔からあるけど、それはスタンダードじゃなかったんだよ。
あんま、美味くも無いだろ?
飲んでみた。
あ、別モン。
結構美味いかも。
・・・・・・。
昔、オネエチャンの店でボトルキープすると2マンエン近くしたターキーも、
お手軽価格で飲める時代になったのね。
ちょっと寂しい。
それでも、俺にとって8年はスペシャルな酒だけどな。
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