結実

　
パンクラス10周年記念両国国技館大会　PPVにて観戦。
　
　
　
10年前、東京ベイNKホールでの旗揚戦を現場で観戦した。
　
まだ、PRIDEもUFCも存在しなかった。
　
真剣勝負をリングで観客に魅せる衝撃。
　
たった5試合、その試合時間合計が15分程。
　
本当に辿り着いたと思った。
　
こんな試合が見られる様になった事が嬉しかった。
　
　
　
あれから10年。
　
アメリカでUFCが誕生した。
　
日本でPRIDEが始まった。
　
アメリカ、ヨーロッパ、アジア・・・
世界中で総合格闘技の競技化が急ピッチで進んだ。
　
練習生を含めたった7人の日本人選手から始まったパンクラス。
今年になって、所属プロ選手は30人を越えた。
　
ジム制度の普及、階級制の導入、技術体系の確立。
　
パンクラスの歴史こそが総合格闘技の歴史だ。
　
　
　
鈴木みのるは今回の大会で、
　
過去、現在、未来のパンクラスを見せると言った。
　
見えたよ、鈴木。
　
世界各地の強豪を迎え撃ち、新日本プロレスを迎え撃ち、
　
メインイベントの無差別級KING OF PANCRASEタイトルマッチ。
　
UWFに憧れ、パンクラスに憧れて総合格闘技を始めた
“青い目のケンシロウ”ジョシュ・バーネットは王座載冠に涙した。
　
破れはしたが、生粋のパンクラシスト近藤有己も
“無差別級”の凄さと強さと感動を伝え、
パンクラスを背負うに相応しい選手である事を証明した。
　
毎月毎月、興行を打ち、ボロボロの体になった旗揚げ選手達。
引退せざるを得なかった選手、違う道へ踏み出していった選手、
　
パンクラスの築いてきたものは、
確実に根を張り、枝葉を延ばし、大きな実を結んだ。
　
応援してきて良かった。
　
とても嬉しかった。
　
感動を貰った。
　
俺は、パンクラスが大好きです。