寝潰れた夜
2003年5月8日“ヤベ、寝ちまったよ”
んー、何件目だっけ?
俺が飲み屋で酔いつぶれて眠るのは、
決して珍しい事じゃ無い。
俺 “ごめんな。先に帰る。送るパワー無し”
女 “うん、いいよー。一人で帰れる”
客 “お疲れさんでーす”
おー、お先に帰るよー、またなー。
女 “気をつけて帰ってねー”
えらく、機嫌がいいな。
いや、あれは怒ってるパターンか?
俺が寝てる間に何かあったのかな?
タクシーに乗る。
“お客さ・・・ん。・・・ど・・・こ、どちらまで?”
ナンダヨ、酔っぱらいだからか?
普通に喋れよ。
タクシーを降りる。
コンビニに寄る。
店員がびっくりしたように俺を見る。
コンビニ強盗なんかじゃねぇぞ。
雑誌コーナーへ立つ。
ふと、ガラスに、俺じゃ無い奴が映っている。
“いや、俺か・・・・・・”
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(血の気がひく音)。
鼻の下に、謎の中国人のようなヒゲがっ!
口裂け女のような口紅もっ!
星飛雄馬のような眉毛になってます。
しかも額に「肉」って書いてありました。
チキショッ!! ヤラレタッ!!
開き直って、でっけぇ態度で買い物を済ませる。
しかし、店を出て、気がつくと小走りな俺。
哀しき36歳。
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