空白

2002年10月15日
 
25年前、俺は何をしていただろう。
 
長い時間、逢う事の出来なかった親子。
TVのワイドショーや新聞は、
感動のドキュメントに仕立て上げるのに必死だが、
絆と、思想は別の物だろう。
 
25年も過ごした国は、
自分の生活基盤のある国は、
もう自分の国になってしまっているんじゃ無いのか?
将軍様は、偉い人だと
本気で思っていてもおかしくないんじゃ無いのか?
 
今の日本は、どう映っていますか?
 
良い国に見えていますか?
 
この国に帰りたいと思いますか?
 
自分の祖国と呼ぶに相応しい国ですか?
 
自分の故里はこの国だと思えますか?
 
“逢いたかった”とは言われたが、
 
“帰りたかった”とは言わなかった。
 
言わなかったのか、言えないのか。
 
思想や文化の全く違う国。
長い時間をあの国で過ごしていた人達。
人が、変わるには充分な時間。
 
親と子供が歩んだ違う時間。
 
親はあの国を恨んでいるだろう。
しかし、子供達はどうなんだ?
 
親族の方達の心を察すると気持ちが痛む。が、
25年を埋められるものは、何かあるのか。
 
“還りたい”って気持ちを持っていて欲しいと願う。
 
 
 
ふと思う。
 
25年後、彼は俺に逢いたいと思うだろうか。
 

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Dad

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